本文へスキップします。

MENU

青水

1給湯機器及び銅配管の使用現場でお風呂が青くなる現象が発生しております。
 ※リフォーム現場(浴槽、給湯機の入替)2004年1月の工事
家庭用の機器で、銅配管等の内面を酸化させる方法、また業者等の紹介をお願いします。
お風呂が青くなる現象は銅石鹸に起因するものです。銅石鹸とは、銅管などから溶け出した微量の銅イオンと、浴槽などに付着して残っていた湯垢(人の身体や石鹸からでた脂肪酸)とが反応し生成された不溶性の青い物質です。この銅石鹸の生成反応は、銅イオン溶出量0.2ppm程度の濃度でもおこります。特に固形の浴用石鹸や洗顔石鹸の脂肪分は、銅イオンとの反応力が強く要注意です。この銅石鹸がさらに空気中の酸素や炭酸ガスに触れると青くなるのです。従って、その生成を防ぐ最良の方法は、浴槽内、浴室タイル、洗面所などを毎日清掃し、身体から出る脂肪分や石鹸の脂肪分をきれいに洗い流すことがポイントです。その他の対策としては、いったん水抜きをしてエアを通すといいとの経験的な方法を聞いています。
2新築の家を建て、オール電化製品の湯沸かし器をつけ、半年経った現在、浴槽の水のラインに沿って青色の析出物が見られるようになりました。青色の析出物が緑青だった場合、6か月間、飲用にも使用したこと、家族が最近出産したことへの影響があれば教えてください。
  1. 浴槽についた青い線は、銅石鹸という化合物で緑青ではありません。これは、給湯機や銅製の給湯配管から溶出する銅イオンと人のアカに含まれる脂肪酸が反応して出来ています。
  2. この青い線は、浴槽をきれいに保つことで発生を抑えることができます。給湯機や銅製の給湯配管からの銅イオンについては、使用しているうちに表面が酸化されて溶出されにくくなります。一般には、数週間から数か月といわれていますが、水質でpHが低い(酸性サイド)場合、皮膜がつきにくいので時間がかかります。
  3. 大切なことは、緑青も無毒に等しいもの(常識的な量であれば害はない)ですが、銅イオンも大量に摂取しない限り問題はありません。銅に関しては、厚生労働省で栄養機能食品として認められています。即ち0.5~5mg/日摂取することで造血や体内酵素の正常な働き、骨の形成を助けることができるとあります。
  4. 銅は不足すると銅欠乏症という病気になるので、母乳には母親から供給されるので問題ないのですが、粉ミルクには敢えて銅を添加しているくらい大切なのです。
  5. 量的にどうかという視点では、給湯に溶出している銅イオンは、0.2mg/L程度と予想されますが、水質基準値の1mg/L溶出しているとしても、1日の必要銅量の全量を水道水から摂取すると5L飲む必要があります。通常は水道水の飲用からではなく、魚介類やチョコレートなどの食材から自然に銅が摂取されています。
3家の改築後、浴槽を白いスポンジで洗うと青くなります。緑青であれば、ボイラー室から浴室までの銅管を交換した方がよいでしょうか。
  1. 青い着色の原因は、緑青ではなく、銅石鹸というものです。給湯中の銅イオンと石鹸や人のアカに含まれる脂肪酸との反応生成物です。
  2. 恐らく改築で給湯配管用の銅管や給湯機を新しいものに替えたために銅の無垢の面が出て銅イオンが出やすい状態にあると考えます。通常は、使用していくうちに酸化被膜ができて銅イオンの溶出が減っていきます。
  3. 銅管を換える必要はありません。徐々に銅イオンの溶出が減るのでこのままお使いただき様子を見てください。
  4. 一番大切なことは、緑青もこの銅石鹸も人体に対して害がないことです。また銅イオンは抗菌効果があるのでレジオネラなどの雑菌の増殖を防ぎ、お風呂を衛生的に保つ働きがあります。
4浴槽の清掃に使用する洗剤で良い製品名を教えてください。
洗剤試しました。大変効果ありました。しかし、いまだにお湯を溜めるたびに青く付き、銅管の使用年数は経っているのにまだ減らないです。
浴槽用の洗剤は、「速効湯アカ分解」株式会社リンレイがお勧めです。
  1. 銅イオン溶出に関しては、水質のpHが低い(酸性サイド)場合には、なかなか被膜が付かず銅イオン濃度が高い状態が長引く可能性があります。
  2. 銅イオン及び銅石鹸ともに人体に対して害がないこと。銅イオンがレジオネラ菌や雑菌を退治するので風呂を衛生的に保つ働きがある点を伝えたらいいと考えます。
  3. 銅石鹸を生じる反応は、銅イオン+人の垢に含まれる脂肪酸なので若干汚れも残っている可能性あります。
5マンションの浴槽内側の水滴が落ちて流れ落ちる部分に、濃い青いシミがついてしまいました。普段はシャワーのみで浴槽は使っていないので、銅石鹸ではありません。どのような方法で落とす事ができますか。浴槽の素材はプラスチックのようなものです。きれいに取れたら助かります。
  1. 浴槽の水滴が落ちた部分に付いた青いこびりは、銅石鹸か銅成分と考えます。水滴は銅配管に滞留した水なので元々銅イオン濃度が高いものです。従って、浴槽の底に垢などが残っていると銅石鹸を生成しますし、また、水分が蒸発して銅成分のみ残ることも考えられます。
  2. 取り敢えずお酢やレモン水をガーゼに浸み込ませ拭いて見てください。これでだめであれば、換気扇用洗剤で試してください。
6新築住宅で節約効果の高い給湯機を設置したところ、青水が発生しました。給湯機器をガスボイラーに変えても同じでしょうか。
  1. 新しい給湯機器は、伝熱管に使われている銅管表面が湯垢で銅イオンが溶出し易い状態になっています。徐々に酸化されて溶出は減少されるのが一般的です。
  2. エコキュートは貯湯タイプなので銅との接触時間が長いのでガス給湯機と比べ銅イオン濃度が高くなる傾向です。
  3. 銅イオンが高くてももちろん健康に対して問題ありませんし、湯垢や石鹸が残っていなければ青い付着物は生成されません。
  4. そこで対策ですが、折角設置したエコキュートですからもうしばらく使って頂き、銅表面の酸化による溶出抑制を見ては如何でしょうか。ガス給湯機でも新品では同じことが起こる可能性もありますので。青い水(銅石鹸)については、浴槽に石鹸、湯垢が付かないようにして生成させないようにしたらいいのではと考えます。具体的には、最初に体を洗って石鹸をよく落としてから入る。お湯は一晩使用で捨てる。等が対策です。
7ユニットバスのシャワーヘッドの内部に銅製の部品が使われていると思われ、そこからホース、ヘッド掛けを伝い浴室の壁が滴るお湯に含む銅成分のせいか緑色に筋ができ、放っておいたら塩析が進んだのか壁にこびりついてとれなくなってしまいました。浴槽壁にも筋が…。溶解して除去するなど、うまい方法を教えていただけるとありがたく思います。ちなみに、お湯は地下からの温泉水です。PH8.84です。
  1. ティッシュに酢を浸み込ませ青いこびりに貼り、20~30分置いておきましょう。これで青いこびりはなくなると考えます。
  2. このこびりは、恐らく銅と石鹸や湯垢に含まれる脂肪酸との化合物で銅石鹸と考えます。
8節約効果の高い給湯機に交換したところ、浴槽の喫水部が青くなりました。暫くすれば銅配管内部に被膜ができて発生しなくなるそうですが、3年経っても状況が変わりません。この場合は、銅の表面に酸化被膜ができにくい状況なのでしょうか。水のpHが低い場合とのことですが、原因を調べるとしたら水のpHを調べるのが有効でしょうか。その他、原因の確認方法や対応方法がありましたら教えください。
これは、明らかに銅石鹸によるものです。3年経っても変わらないのであれば、銅の溶出はこの先も変わらないと考えるべきでしょう。反応相手になる浴槽内の壁に石鹸または湯垢がなければ青いこびりは付かなくなりますので、そちらの改善が有効と考えます。たとえば、お湯を1日で取り替える、シャワーで十分に石鹸を落としてから浴槽に入る、浴槽にタオルを入れない等です。
9貴ウェブサイトでは、温水器内の銅成分と体の油脂分と固形石鹸の科学反応で青い水が出て来るとの記載があり、その際はよく反応します。ボディシャンプーでは起こりません。との記載がありますが、ボディシャンプーの種類もある思います。固形石鹸から変えた場合、改善もしくは軽減しますか。
  1. 厳密にはボディシャンプーでも石鹸系のものもありますので改善しない場合もありますが…。
  2. 多くのボディーシャンプーは合成洗剤系で、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムを含まないため銅石鹸を合成せず青水現象は改善されると考えます。
10浴室をリフォームしてから、浴槽(水面辺り)が青く変色し困っています。これを予防できる様な薬剤や、入浴剤はないでしょうか。入浴後、すぐに洗剤でお掃除すれば青色が付きにくいとの事ですが、毎日の事なので、出来るだけ手軽に実践できる様な物があれば助かります。何か良い知恵があれば教えて頂きたいです。
  1. 銅の溶出を抑えるのは、被膜の形成を待つため時間が掛かり急には難しいと考えます。
  2. 銅石鹸を作る相手である脂肪酸や湯垢を減らすことが対策になります。例えば、体を洗った後十分にシャワーで流した後、はじめて浴槽に入るようにする。お湯は一晩で捨てて翌日は使わないようにする。またボディシャンプーなどで脂肪酸を含まないものの使用も有効かもしれません。
11ガス給湯機から節約効果の高い給湯機に交換して1年以上経つのですが、青水が発生しました。設置したのは昨年の7月なので、既に1年以上は経っているのですが、未だに青水が出ます。銅配管に皮膜が出来るにつれて、青水は発生しにくくなると言われておりますが、少しでも早く皮膜を作る方法はありますか。また応急処置もしくは対策として、青水を発生させないように出来る方法はあるのでしょうか。
  1. 青水に関しては、
    http://www.jcda.or.jp/Portals/0/resource/center/shuppan/pamphlet/p.aoimizu.pdf に記載しているように銅石鹸が原因です。
  2. これは、銅イオンと脂肪酸との反応生成物ですので石鹸分や湯垢が無ければ生じません。従って、使用方法、掃除方法で解決する場合が多々あります。
  3. 例えば、風呂の水を毎日変える、体を洗った後シャワーで十分石鹸などを落してから入る等です。
  4. 給湯銅管及びエコキュート内の銅管に通気すると多少改善されるということを聞いたことがありますが、まずは上記がお薦めです。