Home銅について知る - 銅の特徴:素材の特徴

銅の特徴銅について知る

素材の特徴

銅は、もっとも歴史の長い金属で、その利用は紀元前8000年までさかのぼります。
銅は他の金属に比べて非常にすぐれた性質をもっています。近年では特に、銅の微量金属作用(超抗菌性能)が注目を集めています。このページでは、銅がもつ主な特徴についてご紹介します。

電気をよく通す

銅は銀に次いで導電率が高い金属で、金属材料の導電率の基準になっています。この特性から電子機器に欠かせない部品として広範囲で使用されています。

※IACS 導電率 「国際標準軟銅」の体積抵抗率を100%IACSとした

IACS 導電率 「国際標準軟銅」の堆積抵抗率を100%IACSとしたグラフ

熱をよく伝える

銅は熱伝導性にすぐれています。この特性から、熱交換器、蒸留窯、エアコン、瞬間ガス湯沸器、鍋などの調理道具などに生かされています。

IACS 導電率 「国際標準軟銅」の堆積抵抗率を100%IACSとしたグラフ

抗菌作用がある

銅の表面には「微量金属作用」という抗菌作用が働き続けています。病原性大腸菌O-157などに対する銅の超抗菌性能、新型コロナウイルス(COVID-19)の不活化が実証されています。

くわしくは「専門サイト 超抗菌・抗ウイルス」をご参照ください。

10円玉の写真

加工しやすい

ひっぱられてもたたいても、伸ばしたりたたいたりすることで大きく形を変えることができます。そのため圧延や伸線がしやすく、加工性にすぐれ、曲げ加工や絞り加工などが容易にできます。
また、合金化することにより、被削性が改善され、切削仕上げ面や打ち抜きがきれいにでき、精密加工に向きます。また工具の寿命を延ばすことにも寄与します。

耐食性にすぐれる

銅は安定な金属で、種々の環境下でも腐食を起こしにくい。大気や淡水及び海水に対する耐食性に優れます。
これは大気中で銅の表面にできる酸化物などの化合物が保護被膜となって金属に密着し、腐食の進行を防ぐためです。
銅で加工された屋根や雨どいなどに、この特性が生かされています。

光沢があり美しい

銅は美しい色彩や光沢を持ちます。その輝きは建材などに生かされ、建築物を美しく彩ります。新しい銅板は、空気に触れると表面酸化が始まって約1ヶ月で光沢がなくなり、いくつかの過程を経て、緑青色へと色調が変化していきます。