銅の特徴銅について知る
物理的性質・機械的性質
物理的性質
純銅の主な物理的性質を以下に示します
なお、JISなどに規定されている各種銅及び銅合金の物理的性質は、それぞれ規定された性質となります。
性質 | 純銅 | ||
---|---|---|---|
原子番号 | 29 | ||
密度 | (20℃) | [Mg/m3] | 8.93 |
融点 | [℃] | 1083 | |
沸点 | [℃] | 2582 | |
比熱 | (20℃) | [J/(kg・K)] | 385 |
熱伝導率 | (20℃) | [W/(m・K)] | 394 |
線膨張係数 | (20~100℃) | [10-6/K] | 17.1 |
(20~200℃) | 17.2 | ||
(20~500℃) | 18.3 | ||
縦弾性係数 | [kN/mm2] | 110.24 | |
横弾性係数 | [kN/mm2] | 44.82 | |
導電率 | (20℃) | [%IACS] | 102 |
体積抵抗率 | (20℃) | [10-3µΩ・m] | 16.94 |
出典:伸銅品データブックより抜粋
導電率と熱伝導率の関係
金属は自由電子によって、結合しています。電気も熱も「自由電子」の移動によって伝わるため、同じ傾向を示します。ウィーデマン・フランツの法則
機械的性質
機械的性質とは、機械的な変形および破壊に関する諸性質をいいます。
銅及び銅合金における機械的性質の主なものは、「引張強さ」「耐力」「伸び」「曲げ」「硬さ」「ばね限界値」です。
これらは、材質の他、冷間加工と熱処理による所定の性質を得ます(調質)。
JISなどに規定されている各種銅及び銅合金の機械的性質は、合金成分と調質により得られた質別(調質の種類)によりそれぞれ規定された性質となります。