銅管の特徴

加工性が高く、施工性に富む。

銅は軟らかく、適度な伸びもあり、形を変えやすい金属です。
曲げ加工・切削加工・プレス加工・絞り加工など、様々な加工法がとれるため、複雑な形状の加工が可能です。
また、ろう付けも容易であることから、管の接続に有利です。
銅は加工性に優れることから、現場での作業が容易になり、施工性に富んだ素材と言えます。

リサイクル

銅製品は使用後、原料リサイクル業者によって回収され、再び銅地金として再生する循環システムが確立されております。伸銅・電線メーカーの工程内で発生した銅屑、部品加工メーカー内で製造時に発生した切れ端や打ち抜き残材、削り粉などもリターン材として回収され、「銅資源」は上流から下流まで無駄なく循環・リサイクルされています。

リサイクルの説明図

耐食性

銅は一般環境で表面に酸化被膜を形成、これが安定した保護被膜となり銅の表面を保護して耐食性を向上させます。実例として、数千年前に銅で作られた貨幣や銅器が現在でもそのままの形状で残っています。
現在では銅の優れた耐食性を生かし、建物の屋根材や外装材、工業用設備などに多く使われています。

熱伝導性

銅は、金属の中でも熱をよく伝える熱伝導性を有します。熱交換器、蒸留窯、エアコン、銅鍋、瞬間ガス湯沸器、調理器具などにこの優れた特性が生かされています。

熱伝導性のグラフ

銅管の生産量

国内の銅管生産量と伸銅製品生産量の推移を示します。
伸銅製品同様に国内の銅管生産量は安定しております。

銅管の生産量のグラフ

銅の資源量

世界の銅の埋蔵量と静的可採年数の推移を示します。
銅の埋蔵量・可採年数とも横ばいで安定して推移しております。

銅の資源量のグラフ
※出典 銅ビジネスの変遷 ―2000年以降-
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構