暮らしと銅銅について知る
建築物・設備
銅板屋根は長寿命
銅は優れた加工性と耐久性から、古くから建材として使われてきました。特に屋根材としては、あらゆる屋根形状に対応可能な加工性と、緑青などの独特の色調変化が好まれてきました。
また、耐食性に優れ、緑青など大気中で銅の表面にできる化合物が保護被膜となって腐食の進行を防ぎ、長い年月においてその役割を果たします。
銅の美しい色彩は、高級感を演出する内外装材として広く使用されています。
空調機器の冷媒配管には銅管が最適です
空調機器の冷媒配管とは、空調機器の「室内機」と「室外機」をつなぐ連絡管です。
銅の持つすぐれた加工性、施工性、耐食性を生かし、空調機器の冷媒用配管に銅管が使用されています。
くわしくは「専門サイト 空調用冷媒「銅」配管」をご参照ください。
熱交換器は銅の塊
銅の優れた熱伝導性は、熱交換器などで効率よく熱の移動が可能です。
熱交換器は工業の冷却設備や、ビルの冷房用空調機、家庭用の空調・給湯機器などに使われています。
銅製の熱交換器は、熱伝導性に加え、加工性を生かしたさまざまな形状の部品、耐久性・耐食性など、銅の優れた性能をふんだんに生かした機器です。
耐食性が求められる復水器にも
復水器は交換器の一種で、蒸気タービンやシリンダー内で仕事を取り出した後の水蒸気(低圧の湿り蒸気)を冷却して凝縮させ、低圧の飽和液に戻す装置です。
発電所・船舶・化学工場用など、耐食性に優れた銅合金が使用されています。
給水・給湯配管に銅管
抗菌性にすぐれている銅管は、素材そのものが薄くて軽く、さらに加工や施工がしやすいため、給水・給湯管に使用されています。さらに銅管は耐熱性や熱伝導性にすぐれるほか、耐震性、耐凍結性の高さも証明されており、水道管として最適な配管材です。
抗菌性 | 大腸菌やレジオネラ菌並びに従属栄養細菌を用いた管内充填接触試験で他の配管材料と比較した結果、銅管は抜群の抗菌力を有し、給水・給湯管として最適です。 |
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耐震性 | 阪神淡路大震災で銅配管に全く損傷が見られなかったことからも実証されています。また、耐震強度試験では「銅管はH材(硬質材)、O材(軟質材)とも強度および変形性能にバランスがとれた材料であり、耐震性に優れた良い材料」との評価を得ています。 |
リサイクル性 | 環境ホルモン、ダイオキシンともに無縁で、製造工程中のCO2排出量が少なく環境に優しい銅管は、有価金属として回収・再資源化されますので、他の管材に比べリサイクル率が高くなっています。 |
施工・加工性 | 曲げ部分は手曲げまたはパイプベンダーを使用し、継手を少なくできます。 また、肉厚が薄いため重量は鋼管の約3分の1と軽量ですから作業が容易です。 |
耐凍結性 | 配管材の中には1回の凍結で割れるものもありますが、軟質銅管は5・6回の凍結にも耐えられます。うっかり凍結させてもトラブルが少なく安心 |
省エネ性 | 高能率ガス給湯器「エコジョーズ」は従来品の熱効率80%に対し、95%とさらに省エネタイプ。銅は耐熱性・熱伝導性に優れていますので、心臓部の熱交換器に採用されています。 |
くわしくは「専門サイト 水道用銅管」をご参照ください。