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銅に関するQ&A銅について知る

製品・施工・加工・表面処理 2

Q14
ろう付け部の管理基準について質問です。10A銅配管と継ぎ手を軟ろう接合した所の断面をカットし、ろう周りを確認したところ、配管挿入部の先端に一部ろう材がショートしているところがありました。ろう周りはどこまで入ればOKなのか明確な基準があるか教えてください。例えば、JIS規格10Aの継ぎ手挿入部の飲み込み代は、9mmで、その内、挿入部の銅管先端から**mm~**mmはろうが周っていなくてよい…。または、**mm~**mmはろうが周っていることで、水圧検査**Mpaすれば大丈夫など…。明確な基準、または、どのような管理方法がありますか。
A
  • 基本的には、はんだの場合、呑み込みシロ全体に、はんだが行き届いていることが条件です。
  • 但し、合否判定も限度見本も破壊しなければ確認できないため意味がありません。
  • そこで原則として、銅配管はんだ付マニュアル(別売)に忠実に施工することに尽きると考えます。
  • なお要点としては、フラックス塗布と加熱温度が重要です。
Q15
銅製の指輪を作っています。表面をピカピカに磨いてもすぐに黒ずんでしまい、また皮膚に緑青が付き青黒くなってしまうので表面のコーティングを考えているのですが、透明で丈夫、人肌にも無害なコーティング剤などありましたら教えてください。
A
お問合せですが、(株)トウペのトアインクララックという商品をお薦めします。
Q16
ハンダの浸透度の基準について調べておりますが、ろう付マニュアルにあります「ろう付部の品質基準」はハンダ付け(銅配管のハンダ付け)にも同等のことが言えますか。 1.ろうの最小浸透深さ(欠陥部を除く)は、耐圧及び耐もれ性を確保するために、継手の全周にわたって、銅管肉厚の2倍以上を満足していなければならない。 2.接合部の最小接合面積(欠陥部を除く)は、継手強度を確保するために、銅管肉厚に相当する断面積の4倍以上を満足していなければならない。 以上の1.と2.がハンダ付けにも当てはまるかどうか、です。
A
  • はんだ付とろう付は基本的に別ものです。ろう付は40A以上で管と継手の隙間が広いケース対象でろうを隙間に埋め、更に盛ってフィレットを形成する接合法です。
  • はんだは、毛細管現象を利用して原則として呑み込みシロ全面にはんだを浸透させる接合法です。
  • 従って、銅配管はんだ付にろう付の品質基準は引用できません。
    詳しくは、はんだ付マニュアル(別売)を参照願います。
Q17
建築用銅配管のはんだ付け講習を受けたいと思っております。講習会は予定されておりますか。
A
  • 一般企業向けには、はんだ付講習会は行なっておりません。給排水研究会や配管技能校の一部のみに限って協力しています。
  • 但し、はんだ付ろう付DVDの貸し出しをしていますのでこちらをご利用頂ければと考えます。 また、日本溶接協会がろう付講習会を行なっていますのでご検討願います。
Q18
銅管ろう付けマニュアルにつきまして、質問させて頂きます。バーナー等により加熱後適正温度になったら炎を遠ざけ、銀ろうを流し込む。となっていますが、仮に施工条件(壁際など)が悪く、適正温度以下になってしまった場合の対処はどうしたらよいのでしょうか。一度、当該部分を切除しやり直しなのでしょうか。もしくは、再加熱にて、ろう付けできるのでしょうか。また、外観検査における不良にはどのようなものがあるのでしょうか。
A
  • 屋外や条件の悪い場所ではすぐに適性温度以下になってしまう場合があります。このような条件では、直接バーナーでろうを溶かすことは避けますが、全体をなめるようにバーナーをあて温度をキープすることが大切です。
  • 明らかに温度不足で不良な継手であれば、やや高めに加熱して不良部分を溶かしフラックスを補充し新たに銀ろうを、さしたらいいのではと考えます。
  • フラックスは銅管の腐食の原因になりますので、ろう付け後必ずリークテストを兼ねて管内をフラッシングしてください。